「統一試験の合格ラインは何点?」——受験を控えたみなさんが最も知りたいことのひとつだと思います。先に結論からお伝えすると、合格ライン(数値の合格基準)は公式には公表されていません。本記事では、2026年度の「受験の手引」など一次資料で確認できる事実と、受験対策の現場でよく語られる「筆記7割・実技7.5割」という目安の扱い方を、公式情報にもとづいて整理します。
結論:合格ラインは公式には公表されていない
手話通訳者全国統一試験は、社会福祉法人 全国手話研修センターが問題を作成し、各都道府県の聴覚障害者関連団体が実施する試験です。この試験の数値の合格基準(合格ライン)は、公式には公表されていません。
実際に、実施団体が公開している2026年度(令和8年度)の「受験の手引」を確認しても、試験日・試験内容・合否通知の時期は記載されている一方、「何点取れば合格」という数値基準は記載されていません。合否は受験者への通知で知らされる方式です。
ネット上には「合格ラインは◯点」と断定する情報も見られますが、公式資料に数値基準の記載はありません。根拠の不明な数字をうのみにせず、まずは公式に確認できる事実から押さえましょう。
公式に確認できること(2026年度)
2026年度試験について、実施団体が公開している「受験の手引」等の一次資料から確認できる情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容(2026年度) |
|---|---|
| 試験日 | 2026年(令和8年)12月5日(土) |
| 申込受付 | 2026年8月1日(土)開始。申込先・締切は都道府県ごとの実施団体で異なる(例:京都府は9月18日(金)17時必着) |
| 筆記試験 | 100分間(手話通訳に必要な基礎知識+国語) |
| 実技試験 | 場面における聞き取り通訳・読み取り通訳(約4分間の映像による出題) |
| 合否発表 | 2027年(令和9年)3月末日までに通知 |
| 合格ライン | 記載なし(公式非公表) |
受験資格や提出書類、受験料も実施団体ごとに案内が異なります。必ずお住まいの都道府県の実施団体が公開する最新の「受験の手引」で確認してください。
試験日から逆算した学習計画づくりには、この下のカウントダウン&持ち物チェックリストをご活用ください。
試験日カウントダウン&チェックリスト
2026年度の試験日まで、あとどれくらいでしょうか。チェックリストはブラウザに保存されるので、準備の進み具合の管理にお使いください。
「筆記7割・実技7.5割」という目安の正体
受験対策の現場や合格者の体験談では、「筆記はおおむね7割、実技はおおむね7.5割が目安」と語られることがよくあります。当サイトの過去5年の出題傾向分析でも、学習目標の目安としてこの水準を紹介してきました。
ただし大切なのは、これは公式に発表された数値ではないということです。目安として計画に使うのは有効ですが、「14問取れたから安心」のようにボーダー狙いの学習をすると、年度ごとの難易度変動や配点の違いに対応できません。
目安との付き合い方——「7割・7.5割」は学習目標の下限ラインとして使い、本番では上振れを狙ってテキスト全範囲+国語の得点源化で余裕を作るのが現実的です。1〜2問の失点が合否を分けうる前提で準備しましょう。
合格率も全国集計は非公表——公表されている参考データ
合格ラインと同じく、統一試験の全国合格率も公式には公表されていません。結果は受験者への通知と、都道府県ごとの実施団体の運用に委ねられています。
一方、参考になる公表データとして、別資格である手話通訳士試験(手話通訳技能認定試験)の結果は厚生労働省が毎年公表しています。
| 公表データ(手話通訳士試験) | 第36回(令和7年度) |
|---|---|
| 受験者数 | 1,113人 |
| 合格者数 | 125人 |
| 合格率 | 11.2% |
ご注意ください——手話通訳士試験は厚生労働大臣認定の別の資格試験で、統一試験のさらに先にある試験です。両者の難易度は大きく異なるため、この11.2%という数字を統一試験の合格率の目安として捉えることはできません。あくまで「公表されている手話通訳系試験のデータ」という参考情報です。統一試験と手話通訳士の違いは完全ガイドで詳しく解説しています。
合格ラインが見えない試験への向き合い方
数値基準が公表されていない以上、確実なのは「ボーダーを狙う」のではなく「どの年度の基準でも届く実力を作る」ことです。具体的には次の3つをおすすめします。
1. 正規の過去問教材で出題形式に慣れる——全国手話研修センター発行の正規教材で、実際の形式・分量を体験しておくことが第一歩です。
2. 出題傾向の変化を知る——近年は法制度の暗記だけでなく、ソーシャルワークや通訳倫理など「概念の理解」を問う出題が増えています。当サイトの5年比較分析・頻出テーマ分析で全体像をつかめます。
3. 国語を得点源にする——国語は対策がそのまま点になる分野です。四字熟語・敬語・同音異義語を継続的に積み上げましょう。
力試しには、ブラウザですぐ遊べる統一試験 一問一答ミニクイズもどうぞ。
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筆記試験(基礎知識・国語)に特化した学習アプリを開発しています。リリース予定:2026年内(Google Play)。
よくある質問
Q. 結局、何点取れば合格ですか?
A. 公式には公表されていません。「筆記7割・実技7.5割」は現場で語られる目安であり、公式数値ではありません。目安の少し上を狙う学習計画が現実的です。
Q. 合格発表はWebで見られますか?
A. 2026年度の「受験の手引」では、合否は2027年3月末日までに通知するとされています。全国一斉のWeb発表方式ではありません。
Q. 申込はいつまでですか?
A. 受付開始は2026年8月1日(土)ですが、締切は実施団体(都道府県)ごとに異なります。例として京都府は9月18日(金)17時必着です。必ずお住まいの都道府県の案内を確認してください。
Q. 過去の問題はどこで手に入りますか?
A. 全国手話研修センターが正規の過去問教材を発行しています。試験問題は著作物のため、正規教材の利用をおすすめします。
出典・参考資料
本記事は、以下の一次資料にもとづいて作成しています(2026年7月31日確認)。
合格基準・合格率など本記事で「非公表」とした事項は、上記資料に記載がないことを確認した2026年7月31日時点の情報です。最新情報は必ず公式の発表をご確認ください。
まとめ
手話通訳者全国統一試験の合格ライン・全国合格率は公式には公表されていません。公式に確認できるのは、2026年度は12月5日(土)実施・8月1日(土)申込開始・2027年3月末日までに合否通知という枠組みです。
「筆記7割・実技7.5割」という目安は学習目標としては有効ですが、公式数値ではない以上、ボーダー狙いではなく余裕を持った実力づくりが確実な道です。
本記事が、統一試験に挑戦するみなさんの学習計画づくりの一助となれば幸いです。