黒字倒産と収益・現金のギャップ
意味・解説
帳簿上は利益(黒字)が出ているのに、手元の現金が不足して支払いができず倒産すること。
売上を計上するタイミング(収益)と、実際に現金が入ってくるタイミング(キャッシュフロー)のズレが原因で発生する。特に掛取引(後払い)が多いビジネスで起こりやすい。
くわしく
会計の世界には「収益は発生したときに計上する(発生主義)」というルールがあります。
1.収益の計上:
商品を渡した時点で「売上」として計上されます。
2.現金の回収:
代金が1ヶ月後、2ヶ月後に入る(売掛金)ことが一般的です。もし、売上は絶好調でも、仕入れ代金や給料の「支払い」が現金の「回収」よりも先に来てしまい、お財布が空っぽになれば倒産します。これが黒字倒産です。ポイントは、ITシステムの導入(ERPやSCM)によって、この『売掛金』の回収状況や『在庫』の回転をリアルタイムに把握し、現金の不足を未然に防ぐことが経営の至上命題だからです。試験では、黒字倒産が「利益と現金の不一致」によって起こる現象であることを理解しているかが問われます。
例文
売上の急増に伴い仕入れ資金が大量に必要となったが、入金までのタイムラグにより黒字倒産の危機に直面した。
同義語: 勘定あって銭足らず
対義語: 赤字継続(だが資金はある状態)
分類: リスクマネジメント