スキミングプライシング
意味・解説
新製品の発売当初に高価格を設定し、短期間で開発コストを回収する価格戦略。
高所得層や新しいもの好きの層(イノベーター)をターゲットとし、市場の「上澄み(スキミング)」をすくい取るように利益を得る。時間の経過とともに競合が増える前に利益を確保し、その後徐々に価格を下げていく。ペネトレーションプライシング(ペネトレーション)とは対照的な戦略である。
くわしく
高級ブランド品や最先端のハイテク製品でよく見られる価格戦略である。
1.早期回収:多額の投資が必要だった研究開発費を、高価格設定によっていち早く回収する。製品の寿命が短いことが予想される分野で有効である。
2.ブランドイメージ:高い価格をつけることで、製品の希少性や高品質なイメージを市場に植え付ける効果がある。
3.実務での使われ方:新型のスマートフォンやゲーム機、医薬品などで採用される。熱狂的なファンが高値でも購入した後に、普及を狙って段階的に価格を下げ、中所得層へ市場を広げていく。なぜ重要か:参入障壁が高い技術を持つ場合、この戦略によって最大の利益率を確保できるため、経営の安定化に大きく寄与するからである。
例文
革新的なAI搭載の家庭用ロボットを発売するにあたり、まずは富裕層向けにスキミングプライシングを採用し、開発費の早期回収を図った。
同義語: 上澄み吸収価格戦略
対義語: ペネトレーションプライシング
分類: 価格戦略