ペネトレーションプライシング
意味・解説
新製品の発売当初に極めて低い価格を設定し、一気に市場シェアを獲得する価格戦略。
薄利多売の構造を作り、短期間で市場に「浸透(ペネトレーション)」させることを目的とする。競合他社の参入を抑え、量産効果によるコストダウンを狙う。スキミングプライシング(スキミング)とは逆に、価格に敏感な層をターゲットとする戦略である。
くわしく
シェア拡大を最優先し、ライバルを圧倒するための価格戦略である。
1.市場占有率の獲得:安さを武器に爆発的にユーザーを増やし、業界標準(デファクトスタンダード)の地位を狙う。一度広まれば、後に消耗品や追加サービスで利益を出す「ストックビジネス」へ繋げやすい。
2.規模の経済:大量生産・大量販売を行うことで、1個あたりの製造コストを下げるサイクルを早期に確立する。
3.実務での使われ方:サブスクリプションサービスの初月無料キャンペーン、格安SIMの参入、清涼飲料水の新発売時などに使われる。なぜ重要か:ネットワーク外部性が働くデジタルサービス(ユーザーが多いほど便利になるもの)では、最初に安くしてでも囲い込むことが死活問題となるからである。
例文
後発メーカーであるD社は、競合製品の半額以下というペネトレーションプライシングにより、3ヶ月で市場シェアを15%獲得した。
同義語: 市場浸透価格戦略
対義語: スキミングプライシング
分類: 価格戦略