イノベーションのジレンマ
意味・解説
大企業が既存顧客の要望に応えすぎるあまり、革新的技術の前に敗北してしまう現象。
クレイトン・クリステンセン氏が提唱した。優れた企業ほど、既存の収益性の高い製品の改良に専念してしまい、一見性能が低く見えるが破壊的な新技術(破壊的イノベーション)への対応が遅れ、新興勢力に市場を奪われることを指す。
くわしく
「優良企業が、正しく合理的であるはずの経営判断をしたがゆえに失敗する」という逆説的な概念である。
1.持続的イノベーション:既存の顧客が喜ぶ方向に改良(より速く、より高画質に等)を続ける。大企業が得意とするが、いずれオーバースペックになる。
2.破壊的イノベーション:当初は性能が低いが、安価、便利、小型などの別の価値を持つ技術。既存の顧客は興味を示さないため、大企業は投資を控えてしまう。
3.逆転現象:破壊的技術の性能が向上し、既存顧客のニーズを満たすレベルに達した瞬間、市場が一気に入れ替わる。
なぜ重要か:DXや新技術が次々と生まれる現代では、自らの既存事業を破壊してでも新しい領域に投資する「両利きの経営」が求められるからである。実務では社内ベンチャーを別組織にするなどの対策が取られる。
例文
デジタルカメラが普及し始めた際、高画質なフィルムの開発にこだわり続けたフィルムメーカーは、イノベーションのジレンマの典型例とされる。
過去問での出題状況
直近29回分の過去問(全2,900問)を解析した結果、1回登場しています(出題された年度: 1年度)。
出典: 本サイト独自集計(問題文および全選択肢テキストからの用語出現頻度・2026年6月時点)
分類: イノベーション理論