人工知能学会倫理指針
意味・解説
ビジネスインダストリ分野における行動規範を示した指針。
AI技術が社会に及ぼす影響を考慮し、2017年に策定された指針。「人類への貢献」「法規制の遵守」「プライバシーの尊重」「誠実な振る舞い」など9つの項目で構成される。特に、AI自身がこの指針を遵守すべきとする「AIへの倫理遵守」という項目がある点が特徴的である。利活用ガイドライン (AI利活用原則)の理論的根拠の一つ。
くわしく
専門的な研究者集団が、学術的な視点からAIと社会の健全な関係を定義した規範である。
1.9つの指針:人類への貢献、法規制の遵守、他者のプライバシーの尊重、公正性、安全性、誠実な振る舞い、社会に対する責任、構成員との対話、人工知能への倫理遵守が定められている。
2.特徴的な条項:第9条「人工知能への倫理遵守」は、将来的に自律性が高まったAI自身がこの指針を尊重するよう設計されるべき、という先見的な内容を含んでいる。
なぜ重要か:技術者が目先の便利さや利益だけでなく、長期的な人類の幸福を優先して開発に取り組むための「北極星」の役割を果たすからである。実務では、AIシステムを設計する際の倫理チェックリストの元ネタとして、エンジニアやデザイナーに参照される。
例文
人工知能学会倫理指針を尊重し、自律型ドローンの開発チームは、AIが他者のプライバシーを侵害しないための自動モザイク機能を標準搭載した。
分類: AI倫理