無向グラフ
意味・解説
データを視覚的に表現するグラフの種類の一つ。
ノード間の「繋がり」そのものを示すデータ構造。辺(エッジ)には矢印がなく、AとBが繋がっていればどちらからでも移動できる。SNSの「友達(相互承認)」、鉄道の路線図(両方向運行)、PC同士のLAN接続などが代表例である。有向グラフとは異なり、辺に方向性は存在しない。
くわしく
要素間の「相互関係」や「近接性」を表現するための数学的モデルである。
1. 構造:頂点(ノード)間を、向きのない線(エッジ)で結ぶ。辺が $A-B$ であれば、$A ightarrow B$ も $B ightarrow A$ も同じ意味となる。
2. 特徴:ノードがどれだけ多くの辺を持っているか(次数)を分析することで、ネットワーク内での中心性や重要度を測ることができる。すべてのノードが互いに繋がっているものを「完全グラフ」と呼ぶ。
3. 応用例:コンピュータネットワークのトポロジー、化学分子の結合、複雑なパズル(一筆書き)の解析、Facebookのような相互承認型のSNS関係図。
なぜ重要か:物理的な接続や対等な人間関係など、方向を問わないリンクを効率的にデータ化し、最短経路やグループ分け(クラスタリング)を計算するために必須だからである。
例文
社内ネットワークの物理構成を無向グラフで表現し、どのケーブルが切断されると通信が遮断されるかの脆弱性分析を行った。
対義語: 有向グラフ
分類: グラフ理論