二項樹モデル(リアルオプション評価用)
意味・解説
将来の価値が「上がるか下がるか」の2択で変化すると仮定し、樹形図(ツリー)を用いてオプション(選択権)の価値を算出する手法。
リアルオプションの代表的な計算モデル。各ステップでの意思決定(投資の継続、拡大、放棄)を視覚的にモデル化でき、不確実性下でのIT投資評価に適している。
くわしく
「将来の不確実なシナリオを『2択の枝分かれ』として描き、それぞれの確率から『今、この柔軟性にはいくらの価値があるか』を逆算する道具」です。
1.構造:
時間の経過とともに「成功(価値向上)」と「失敗(価値低下)」の枝が広がります。
2.活用:
プロジェクトの途中で『あきらめる(撤退オプション)』という選択肢がある場合、その選択肢が「今」の投資価値をどれだけ底上げしているかを円単位で算出します。ポイントは、NPVのような一本道の計算では見落とされる『状況に応じた修正力』という戦略的価値を、財務的に正当化できるからです。
例文
新規のDXプロジェクトにおいて、市場の反応に応じて投資を拡大できる柔軟性を評価するため、二項樹モデルを用いたリアルオプション分析を実施した。
同義語: 二項モデル / 2項価格評価モデル
分類: 投資の経済性評価(動的評価)