リアルオプション
意味・解説
不確実な環境下での投資判断において、将来の状況変化に応じて「投資の拡大」「延期」「縮小」「放棄」などの選択肢(オプション)を柔軟に行使できる価値を考慮する手法。
正味現在価値法が「今、すべての判断を下す」ことを前提とするのに対し、リアルオプションは「後で判断を変えられる権利」に価値を見出す。金融オプションの理論を事業投資に応用したもの。
くわしく
「IT投資というギャンブルにおいて、途中で『勝負を降りる』、あるいは『掛け金を増やす』ことができる柔軟性に、あらかじめ値段(価値)をつけること」です。
1.主なオプション:
①待機オプション(状況が良くなるまで待つ)、②拡大オプション(成功したら規模を広げる)、③撤退オプション(失敗したら損切りして止める)。
2.意義:
正味現在価値法ではマイナスと判断される挑戦的なプロジェクトでも、途中で修正できる柔軟性(オプション価値)を加えれば、実行する価値があると判断できる場合があります。ポイントは、変化の激しい現代では、最初に立てた計画を頑なに守るよりも、状況を見て柔軟に動けること自体が最大の利益を生むからです。
例文
新技術を用いたシステム開発において、まずは小規模なプロトタイプで市場の反応を伺う『待機オプション』を含めたリアルオプション分析を行い、投資を承認した。
過去問での出題状況
直近29回分の過去問(全2,900問)を解析した結果、1回登場しています(出題された年度: 1年度)。
出典: 本サイト独自集計(問題文および全選択肢テキストからの用語出現頻度・2026年6月時点)
同義語: 実物オプション / 戦略的オプション
分類: 投資の経済性評価