網膜認証
意味・解説
眼球の奥にある網膜の毛細血管のパターンを読み取って本人確認を行う技術。
低出力の赤外線を瞳孔から当て、眼球奥にある毛細血管の複雑な配置(網膜パターン)を識別する生体認証。血管パターンは極めて固有性が高く、一生不変で偽造が不可能なため、生体認証の中でも最高レベルのセキュリティ精度を持つ。
くわしく
網膜認証は、極めて秘匿性が高く、最高度のセキュリティが要求される環境で採用される技術である。
1. 特徴:網膜(レティナ)は眼球の内壁にあり、外部環境の影響(傷、汚れ、加齢による変化)を全く受けない。死後数秒でパターンが崩れるため、指紋のような残留物からの偽造や、遺体を用いた認証も不可能という極めて高い防犯性を誇る。
2. 虹彩認証との違い:虹彩は「黒目(表面)」、網膜は「眼底(奥)」である。網膜認証はセンサーを覗き込んで目を近づける必要があるため、非接触で行える虹彩認証に比べると、利便性や心理的抵抗感の面で劣る場合が多い。
3. 実務での活用:国家機密を扱う施設、銀行の金庫室、原子力発電所の中枢部など、誤認が絶対に許されない最重要エリアのアクセス管理に限定して利用されるのが一般的である。装置が高価で、認証時に目を固定する必要があるため、一般向けサービスへの普及は進んでいない。
例文
データセンターの最重要管理区域への入室には、静脈認証に加えて、より厳格な網膜認証を必須とした。
同義語: 眼底認証
分類: 生体認証