関係代数の『除算(割り算)』演算
意味・解説
2つの表(R, S)において、Sのすべての属性値と一致する組み合わせを持つRの行を抽出する演算。集合論における『すべての(ALL)』に対応する。
表R(被除数)と表S(除数)があるとき、Sに含まれる全ての値とペアになっているR側の値を返す。例えば、『指定された全ての講義を受講した学生』を抽出する際に用いられる。
くわしく
「全条件クリアを判定する数学」です。
1.仕組み:
表Rに「学生と科目」のペア、表Sに「必須科目」のリストがあるとします。除算を行うと、表Sにある『すべての科目』を履修済みの学生だけが残ります。
2.計算の論理:
射影や直積を組み合わせた複雑な内部処理を『÷』という記号一つで表したものです。ポイントは、SQL(SELECT, FROM, WHERE, etc.)の『WHERE ALL』に近い処理を理論的に定義し、複雑な検索条件(例:特定スキルを全て持つエンジニアの抽出)の正しさを保証するためです。
例文
プロジェクトに必要な3つのスキル(Java, SQL, AWS)を全て保有しているエンジニアを特定するため、社員スキル表から必要スキル表による除算を行った。
同義語: 割り算演算
分類: 関係代数の集合演算