フロート
意味・解説
プロジェクトの納期に影響を与えずに、個別の作業を遅らせることができる許容時間。
ネットワーク工程表において、特定の作業が持つ「余裕時間」のこと。最遅開始時刻(最遅開始時刻)から最早開始時刻(最早開始時刻)を引いた値として求められる。フロートが0の作業を結んだ経路がクリティカルパスとなる。総余裕(Total Float)と自由余裕(Free Float)の2種類が一般的に知られる。
くわしく
プロジェクト管理における「バッファ(ゆとり)」を数値化した指標である。
1.種類の区別:「トータルフロート(総余裕)」は、プロジェクト全体の完了日を遅らせない範囲での余裕を指す。「フリーフロート(自由余裕)」は、後続の作業を予定通りに始めることができる範囲での余裕を指す。試験では主にトータルフロートが問われる。
2.戦略的活用:フロートが大きい作業は、人員が不足した際に一時的に中断したり、他へ回したりする調整が可能である。逆にフロートが0の作業は「クリティカル・タスク」と呼ばれ、最優先でリソースを投入し、厳格に管理する必要がある。
3.実務での意義:すべての作業にフロートがない状態(全作業がクリティカルパス)は非常にリスクが高いため、マネージャは意図的にフロートを作り出すように計画を調整する。ITプロジェクトでは、開発作業の遅延をフロート内で吸収することで、全体の納期を守る設計が一般的である。
例文
ドキュメント作成作業には3日のフロートがあるため、急ぎの開発作業を優先して進めることにした。
同義語: 余裕日数, スラック, 余裕時間
分類: スケジュール管理