リスク調整割引率(RADR)
意味・解説
IT投資の評価(NPV等)において、プロジェクトのリスク(不確実性)が大きいほど、将来の利益を現在の価値に割り引くための「割引率」を高く設定する手法。
無リスク金利にリスクプレミアム(IT投資のリスク)を加算した数値。高いハードルを課すことで、失敗の恐れがある投資案をより厳格に評価し、投資家(経営層)が求めるリターンを確保する。
くわしく
「『危ない橋』を渡る投資ほど、将来の利益を『より厳しく、より小さく』見積もるための、財務上のブレーキ」です。
1.構成:
計算式は $r = r_f + r_p$ ($r_f$: 無リスク金利、$r_p$: リスクプレミアム(IT投資のリスク))。
2.投資判断:
リスクが高い新技術への投資には高いRADRを使い、確実な保守案件には低いRADRを使います。これにより、性質の異なるプロジェクトを公平なリスク基準で比較できます。ポイントは、IT投資は不確実性が高いため、通常の銀行金利などで甘く計算(正味現在価値法算出)してしまうと、実態以上に儲かって見える「偽の成功」を招いてしまうからです。
例文
海外未開拓市場へのDX展開は不確実性が高いため、通常よりも4%高いリスク調整割引率(RADR)を適用して、投資の採算性を厳格に評価した。
同義語: リスク加味割引率 / 危険調整割引率
分類: IT投資の経済性評価(DCF法)