死の谷
意味・解説
「開発」に成功した製品を、量産や販売といった「事業化」へ繋げる段階に存在する障壁。
技術開発が完了して試作品ができても、量産体制の構築や販路開拓のための莫大な資金、人財が不足し、ビジネスとして立ち上がらない現象。魔の川(魔の川)の次に現れる難関である。ベンチャー企業が資金繰りに行き詰まる主な要因とされる。
くわしく
開発と事業化の間に横たわる、最も深い溝である。
1.障壁の内容:研究所で1個作ること(開発)と、工場で1万個安定して作ること(量産)には、技術的にも経済的にも大きな差がある。また、顧客に認知させるための多額の広告費や営業組織も必要になる。
2.資金の重要性:この時期は支出だけが先行し、収入がほとんどないため、資金が枯渇しやすい。この資金不足を乗り越えるための投資(エンジェル投資や政府補助金)が重要となる。
3.実務での位置付け:開発の最終段階から市場投入までの間に位置する。ここを越えられずに倒産することを「死の谷に落ちる」と表現する。なぜ重要か:優れた日本発の技術がこの谷を越えられず、海外資本に買収されるなどの事例が多いため、国を挙げた支援策が議論されているからである。
例文
試作機は完璧に動作したが、量産ラインの構築に10億円が必要となり、死の谷をどう越えるかが現時点の最大課題である。
過去問での出題状況
直近29回分の過去問(全2,900問)を解析した結果、1回登場しています(出題された年度: 1年度)。
出典: 本サイト独自集計(問題文および全選択肢テキストからの用語出現頻度・2026年6月時点)
同義語: デスバレー
分類: イノベーションの障壁