フェールソフト
意味・解説
システムの一部が故障した際、機能を制限してでも重要な処理を継続させる設計思想。
一部の機能が使えなくなっても、システム全体を停止させるのではなく、性能を落としたり非優先の機能を切り離したりして、最低限必要なサービスを維持し続ける考え方。これを「縮退運転(フォールバック)」とも呼ぶ。安全よりも「継続」を重視する場合に用いられる手法である。
くわしく
「全滅」を避け、不完全ながらも「一部を生かし続ける」柔軟な防御策である。
1. 縮退運転:3台で動いているWebサーバのうち1台が故障した際、アクセス速度は落ちるが、サイト自体は閉じずに2台でサービスを続けるような状態を指す。
2. 優先順位の管理:負荷が高まった際に、主要な取引機能だけを残し、画像表示やランキング表示などの補助機能を自動的にオフにする。これにより、最も重要なビジネスプロセスを守る。
3. フェールセーフとの対比:フェールセーフが「安全のために止める」のに対し、フェールソフトは「不便でも動かし続ける」ことに主眼を置く。航空機のエンジンが1基故障しても、残りのエンジンで飛行を続ける設計思想などがこれに近い。
実務では、24時間365日の稼働が求められるWebサービスや金融システムにおいて極めて重要な設計方針である。
例文
ECサイトのデータベースが一部損壊したが、フェールソフトにより注文受付だけは継続できる状態を維持した。
過去問での出題状況
直近29回分の過去問(全2,900問)を解析した結果、2回登場しています(出題された年度: 2年度)。
出典: 本サイト独自集計(問題文および全選択肢テキストからの用語出現頻度・2026年6月時点)