帰納推論
意味・解説
多くの具体的な事例から、共通する一般的な法則やパターンを見つけ出す思考方法。
個別の事実を積み重ねて、全体に共通するルールを推測する手法である。結論は高い確率で正しいとされるが、演繹推論とは異なり、100%の真理が保証されるわけではない。現在の機械学習(AI)が大量のデータからパターンを学習する際の基本原理である。
くわしく
帰納推論は、経験や観察に基づいたデータから一般論を導き出すプロセスである。
1.確実性と蓋然性:演繹が必然的であるのに対し、帰納は「おそらくそうだろう」という蓋然性(確率の高さ)に基づく。新しい事例(反証)が見つかれば、それまでの結論が覆される可能性がある。
2.実例による学習:「A店でこのパンが売れた」「B店でも売れた」という個別のデータから、「このパンは人気がある」という全体的な傾向を導き出す。科学的な仮説の立案や統計学の基礎となる手法である。
3.IT・AIにおける役割:機械学習、特にディープラーニングは、膨大な画像や文章データから共通の特徴(パターン)を帰納的に抽出する技術である。実務では、アクセスログのパターンから不正アクセスの兆候を予測したり、購買履歴からおすすめの商品を推薦したりするレコメンドエンジンに活用されている。データの蓄積(ビッグデータ)が推論の精度向上に直結する。
例文
帰納推論を用いて、過去5年間の売上データから季節ごとの需要変動パターンを分析した。
過去問での出題状況
直近29回分の過去問(全2,900問)を解析した結果、2回登場しています(出題された年度: 2年度)。
出典: 本サイト独自集計(問題文および全選択肢テキストからの用語出現頻度・2026年6月時点)
同義語: 帰納法
対義語: 演繹推論
分類: 論理的推論