二重脅迫
意味・解説
ランサムウェアで「データの暗号化」と「データの暴露」の二段階で身代金を要求する手法。
身代金を支払わないと、暗号化したデータを復元させないだけでなく、事前に盗み出した機密情報をネット上で公開すると脅す攻撃。バックアップからデータを復旧できても、情報流出のダメージを防げないため、被害がより深刻化している。
くわしく
二重脅迫は、ランサムウェア攻撃における近年の凶悪なトレンドである。
1. 攻撃の流れ:まずネットワークに侵入して機密情報を外部に持ち出した後、システム全体をランサムウェアで暗号化する。そして「復元したければ払え」と「暴露されたくなければ払え」の二重の圧力をかける。
2. 対策の困難さ:従来の対策では「バックアップさえあれば復旧できる」と考えられていたが、二重脅迫は「情報漏洩」を人質にするため、システムが元通りになっても企業のブランド毀損や法的制裁を回避できない。
3. さらなるエスカレーション:最近では「三重脅迫(取引先への連絡)」や「四重脅迫(DDoS攻撃)」など、脅迫回数が増える傾向にある。実務上は、暗号化される前の「情報の持ち出し」を検知し阻止する出口対策が重要となる。
例文
医療機関が二重脅迫の被害に遭い、電子カルテの暗号化に加えて、患者の個人情報を暴露すると脅された。
同義語: ダブルエクストーション
分類: ランサムウェア攻撃