リスクコミュニケーション
意味・解説
組織、専門家、利用者などの利害関係者間で、リスクに関する情報を共有し意思疎通を図ること。
セキュリティ上のリスクについて、一方的な伝達ではなく双方向の対話を通じて共通認識を形成するプロセス。インシデント発生時の迅速な情報開示や、平時からの脅威情報の共有が含まれる。相互の信頼関係を構築し、適切な対応を促すことが目的。
くわしく
リスクコミュニケーションは、技術的な対策だけでは解決できない「信頼」と「納得」を支える重要な活動である。
1. 双方向の対話:専門家が一方的に「安全です」と断言するのではなく、どのようなリスクがあるか、どのような対策をしているかを利害関係者(顧客、株主、従業員など)へ丁寧に伝え、意見を聞く。
2. インシデント発生時:情報漏洩などが起きた際、隠蔽せずに事実を速やかに公表し、今後の対応を共有する。これにより、パニックを防ぎ、社会的批判を最小限に抑えることができる。クライシスコミュニケーションとも密接に関わる。
3. 実務での意義:セキュリティポリシーの浸透においても、一方的な押し付けではなく「なぜこの制限が必要か」を従業員と対話することで、実効性を高めることができる。実務上は、広報部門とセキュリティ部門の連携が不可欠である。
例文
大規模なシステムメンテナンスのリスクについて、事前にリスクコミュニケーションを実施し、利用者の混乱を回避した。
分類: リスクマネジメント