他人受入率
意味・解説
生体認証において、登録されていない他人を誤って「本人」と判定し、認証を許可してしまう確率。
バイオメトリクス認証の「安全性」を示す最も重要な指標。数値が低いほど「なりすましに強い」ことを意味する。判定を厳しくしてこの値を下げると、本人が拒否される「本人拒否率(FRR)」が上がるというトレードオフの関係にある。
くわしく
他人受入率(FAR)は、システムの「防御力(機密性)」を示す性能指標である。
1. 発生のリスク:他人の指紋や顔が、偶然に登録者と非常に似ていた場合に発生する。これが高いと、部外者が簡単になりすませてしまうため、セキュリティ上の重大な欠陥となる。通常、非常に低い数値(例:0.0001%以下)が目標とされる。
2. 指標としての意味:FARが低いシステムは「セキュリティが強固」と評価される。銀行ATMや重要施設などでは、FARを極限まで低く設定することが最優先される。
3. 実務でのバランス:FARを下げる(=厳しくする)ほど、安全は増すが、本人のちょっとした変化でも弾かれるようになるため「本人拒否率(FRR)」が上昇し、利便性が下がる。この二つの指標の交点(等誤り率:EER)を考慮し、用途に合わせて閾値を決定するのが実務上の肝である。
例文
重要サーバー室の認証システムには、他人受入率が極めて低い静脈認証を採用し、安全性を担保した。
過去問での出題状況
直近29回分の過去問(全2,900問)を解析した結果、3回登場しています(出題された年度: 3年度)。
出典: 本サイト独自集計(問題文および全選択肢テキストからの用語出現頻度・2026年6月時点)
同義語: 誤認率, 第2種の過誤
対義語: 本人拒否率 (FRR)
分類: 認証精度指標