損害賠償制限(契約によるリスク移転)
意味・解説
ITシステム開発等の契約において、万が一の事故(納期遅延やシステムダウン等)が発生した際の賠償額を、あらかじめ「契約金額を上限とする」等と定めておく条項。
リスクマネジメントにおける「リスクの移転・分担」の手法。予期せぬ巨額の賠償責任から企業を守り、事業の継続性を確保するために不可欠な契約上の知恵。
くわしく
「IT投資という『冒険』で失敗したとき、支払う弁償金の『天井(上限)』を決めておく、法務の防波堤」です。
1.目的:
数千万円の開発案件で、不具合によって数兆円の損失が出た際に、開発会社が倒産するのを防ぎます。
2.一般的基準:
「直近12ヶ月間に支払われた総額」や「契約金額の100%」などが上限として設定されることが多いです。ポイントは、ITプロジェクトは不確実性が高いため、この制限がないと企業は恐ろしくて新しい技術(AI等)の開発を引き受けられなくなり、イノベーションが停滞してしまうからです。
例文
新規のクラウドサービス導入契約において、ベンダー側の損害賠償制限を月額利用料の1年分とすることで、自社の財務リスクを明確化した。
同義語: 免責条項 / 責任制限条項
分類: IT法務とリスク管理