IT投資のリスク保有(自己負担の決断)
意味・解説
IT投資において、リスクへの対策(低減)や保険(移転)のコストが、想定される損失額を上回る場合に、あえて何の対策もせず自社で損失を負うことを決めること。
リスクマネジメントの4分類(回避・低減・移転・保有)の一つ。決して「放置」しているのではなく、費用対効果を冷静に分析した上での「積極的な現状維持」である点が重要。
くわしく
「『傘(対策)』を買うお金の方が、濡れた後の『クリーニング代(損失)』より高いから、あえて雨に濡れることを選ぶ、経営上の割り切り」です。
1.判断基準:
発生確率が極めて低いリスクや、影響額が軽微なリスクに対して適用されます。
2.財務的準備:
実際に損失が起きた時に備え、内部的に「引当金」を積み立てておくなどの「自己保険」的な動きを伴うこともあります。ポイントは、全てのITリスクに完璧な対策(低減)を施すと、投資コストが膨らみすぎて利益(ROI)がマイナスになってしまうからです。
例文
社内掲示板のマイナーな不具合による一時的な閲覧停止のリスクに対し、改修コストと影響の軽微さを考慮し、リスク保有を選択した。
同義語: リスク受容 / 自己保有
分類: リスク対応戦略