全加算器
意味・解説
下位からの繰り上がりを含めた、3つの1ビット値を加算する論理回路。
2つの入力(A、B)に加えて、下位の桁からの繰り上がり信号(Ci)の合計3ビットを入力とし、その和(S)と上位桁への繰り上がり(Co)を出力する演算回路。これを複数並べることで、任意のビット数の加算を行うことができる。半加算器(HA)2つと、OR回路1つを組み合わせて構成される。
くわしく
コンピュータの心臓部であるCPU内の演算装置(ALU)を構成する基本単位である。
1.機能の核心:1ビット同士を足すだけの「半加算器」と異なり、下の桁からの繰り上がりを考慮できる点が最大の特徴である。これにより、2進数の複数桁の計算が可能になる。
2.構成の仕組み:AとBの和を求める半加算器、その結果と繰り上がりCiを足す半加算器、それぞれの繰り上がりをまとめるOR回路で成立する。この論理構造により「1+1+1=1(和)と1(繰り上がり)」という3入力2出力の動作を実現する。
3.実務での意義:現代のプロセッサでは、これらの加算器を高速化(キャリールックアヘッド方式など)して数千万回、数億回と連結し、浮動小数点演算やグラフィックス処理などの高度な計算の土台を支えている。
例文
4ビットの加算器を設計するために、1つの半加算器と3つの全加算器を連結した。
過去問での出題状況
直近29回分の過去問(全2,900問)を解析した結果、36回登場しています(出題された年度: 21年度)。
出典: 本サイト独自集計(問題文および全選択肢テキストからの用語出現頻度・2026年6月時点)
同義語: フルアダー, FA
分類: 加算器