冪等性(べきとうせい)
意味・解説
ある操作を1回行っても、複数回行っても、結果(システムの状態)が同じになる性質のこと。
IaCやAPI設計において不可欠な概念。何度設定ファイルを適用しても、既にその状態であれば何も変更せず、常に設計図通りの状態を維持することを指す。
くわしく
「結果が『足し算』ではなく『上書き』になる性質」です。
1.自動化での役割:
例えば「フォルダを作成する」という命令が冪等であれば、2回目に実行した際に「既にあります」とエラーにならず、単に「作成済みの状態」を維持します。
2.信頼性:
ネットワークが不安定で命令が重複して届いても、冪等性があればシステムが壊れる(二重に処理される)ことはありません。ポイントは、数千台のサーバーを自動管理する際、一部の命令が失敗して再送されたとしても、システム全体が『設計図通り』に収束することを保証できるからです。
例文
インフラ構築スクリプトに冪等性を持たせることで、実行の失敗時に最初からやり直す必要がなくなり、安全な再試行が可能になった。
同義語: べき等性
分類: システム運用の信頼性設計