仮名化
意味・解説
他の情報と照合しない限り個人を特定できないよう、データを加工する手法。
個人データに含まれる特定の個人を識別できる記述を、IDやハッシュ値などに置き換える加工である。加工後のデータ単体では個人を特定できないが、元データ(対応表)を保持しているため、照合すれば復元が可能である。一般データ保護規則(GDPR)や改正個人情報保護法で推奨されているセキュリティ対策の一つ。
くわしく
データの利活用とプライバシー保護を両立させるための加工技術である。
1.加工方法:例えば、顧客名簿の「氏名」や「住所」を、ランダムな英数字の「ID」に置き換える。この「IDと氏名の対応表」を厳重に別管理することで、万が一分析用データが流出しても、直ちに個人が特定されることを防ぐ。
2.匿名加工情報との違い:匿名加工情報は「復元不可能」にする必要があるが、仮名化(仮名加工情報)は「復元可能」であっても良い。その代わり、社内での分析などの限定的な用途に利用が制限される。
3.実務での活用:社内のマーケティング分析やAIの学習用データとして利用される。特定の個人を識別する必要はないが、同じ人物の過去の行動履歴を紐付けて分析したい場合に非常に有効である。
なぜ重要か:個人情報の高い安全性を確保しつつ、データ分析の精度を落とさずにビジネスに活用できる柔軟な枠組みだからである。
例文
顧客データベースの氏名を会員IDに置き換える仮名化を施した上で、外部の分析ツールにデータを取り込み、購買傾向の調査を行った。
同義語: 仮名加工情報
対義語: 匿名化
分類: データ加工技術