Living off the Land(環境寄生型攻撃)
意味・解説
攻撃者が自前のマルウェアを使わず、侵入先のOSに標準で備わっている正規のツール(PowerShellや管理コマンド等)を悪用して攻撃を行う手法。
独自のプログラムをダウンロードしないため、ウイルス対策ソフトなどの検知(アンチフォレンジック)を極めて困難にする。正規の管理者の操作と区別がつかないのが特徴。
くわしく
「泥棒が『自分の道具』を持ち込まず、その家にある『包丁や工具』をそのまま使って金庫を開けるような、賢く恐ろしい手口」です。
1.悪用されるツール:
WindowsのPowerShell、WMI、正規の遠隔操作アプリなど。
2.目的:
ファイルとしてディスクに残らない『ファイルレス攻撃』を可能にし、セキュリティ製品の「ブラックリスト」による検知を無効化します。ポイントは、従来の「怪しいプログラムを探す」守り方ではLotLは防げないため、正規ツールの「不自然な振る舞い」を監視する新しい防衛策(EDRやゼロトラスト)が必要になっているからです。
例文
従来のシグネチャベースのウイルス対策ではLiving off the Land攻撃を検知できなかったため、振る舞い検知が可能なEDRを導入した。
同義語: LotL攻撃 / 環境依存型攻撃 / 居抜き型攻撃
分類: 高度標的型攻撃(APT)