DNSビーコニング
意味・解説
マルウェアが外部のC2サーバーと通信する際、名前解決のためのDNSクエリ(本来は無害な通信)の中に攻撃命令やデータを忍び込ませる手法。
「防御回避」や「トンネリング」の一種。DNS通信はセキュリティ製品で遮断されにくいことを悪用し、正規の名前解決のふりをして外部と情報のやり取り(データの持ち出し)を行う。
くわしく
「城の警備員が『外の看板(ドメイン名)』を読みに行くふりをして、実はその看板の中に隠された『暗号メッセージ』を外部の仲間とやり取りする、隠密の通信術」です。
1.仕組み:
マルウェアは、攻撃者のサーバーに対し『[データの一部].attacker-domain.com』のような特殊なドメイン名の解決を依頼します。
2.脅威:
DNSはネットワークの基本機能(ライフライン)であるため、完全に止めることが難しく、通信量も非常に小さいため、監視の目を盗んで長く「潜伏」し続けることができます。ポイントは、従来のポート遮断では防げないため、DNSクエリの「不自然な長さ」や「異常な頻度」を監視する新しい防衛策が求められているからです。
例文
高度標的型攻撃(APT)の被害調査において、不審なDNSクエリの履歴から、DNSビーコニングを用いた長期間にわたるデータの流出経路が特定された。
同義語: DNSトンネリングによる通信 / DNS経由のビーコン
分類: 高度な検知回避通信