HTMLスマグリング
意味・解説
ブラウザの正規の機能(HTML5やJavaScript)を悪用し、マルウェアを「Webサイトの閲覧中」にユーザーの端末内で組み立ててダウンロードさせる攻撃手法。
「防御回避」の高度な手口。通信経路(ネットワーク検問)では無害なコードとして通り抜け、端末内のブラウザ上で「猛毒」として完成するため、境界防御(等)を容易に突破する。
くわしく
「デジタルの城門で、武器を『バラバラの部品(ただの文字列)』として持ち込み、城の広場(ブラウザ)で組み立てて完成させる『密輸(Smuggling)』のテクニック」です。
1.仕組み:
マルウェアの実行ファイルを直接送るのではなく、JavaScriptでエンコードされた断片を送り、ブラウザのスクリプト機能を使ってローカルでファイルとして復元・実行させます。
2.脅威:
ネットワーク上のセキュリティ製品は「普通のWebサイトの読み込み」としか判断できず、ダウンロードを阻止できません。ポイントは、近年の標的型攻撃(APT)で多用されており、従来の『怪しいファイルを通さない』守り方では防げないからです。
例文
高度なサイバー攻撃の調査において、HTMLスマグリングを用いて、アンチウイルスソフトの検知を逃れながらランサムウェアの実行ファイルがダウンロードされていたことが判明した。
同義語: HTML密輸攻撃 / スクリプトによるファイル生成
分類: 高度なマルウェア配信技術