パケット断片化(セキュリティ回避)
意味・解説
本来は大きなデータを通信経路に合わせて分割する正規の仕組みだが、攻撃者が「攻撃の痕跡」を細切れのパケットに分散させ、IDS/IPSの検知を回避する手法。
「防御回避(ディフェンス・エベイジョン)」の一種。セキュリティ製品が1つ1つの小さなパケットだけを検査し、それらが組み合わさった「猛毒」に気づかずに通してしまう隙を突く。
くわしく
「大きな『武器(攻撃命令)』をバラバラに分解して小包で送り、検査官(IPS)の目をごまかして、目的地の部屋(ターゲットサーバー)で組み立て直す『密輸』のテクニック」です。
1.仕組み:
例えば「ATTACK」という文字列を、「A」「T」「T」「A」「C」「K」と別々のパケットで送ります。検査官が1文字ずつしか見ない、あるいは組み立てるのが遅い場合、攻撃をスルーしてしまいます。
2.脅威:
パケットの順番をわざと入れ替えたり(オーバーラップ)、一部を重複させたりすることで、再構成をさらに難しくして検知を逃れます。ポイントは、この回避術を想定した「パケット再組み立て検査(ステートフル・インスペクション等)」が、現代のセキュリティ機器に必須の機能になっているからです。
例文
攻撃者はIDSのシグネチャ検知を免れるため、攻撃コードをパケット断片化によって複数の小さなパケットに分散させ、ネットワーク内に侵入させた。
同義語: パケット分割 / フラグメンテーション攻撃
分類: 侵入検知回避技術