プロトコル・カプセリング(偽装通信の隠蔽)
意味・解説
攻撃者が、監視の厳しい特定の通信を、許可されている別のプロトコル(HTTPやDNSなど)の中に包み込んで、を通り抜けさせる手法。
トンネリングの具体的な実行形態。データの持ち出しやC2通信の際に、セキュリティ製品の検知を回避するために用いられる。
くわしく
「禁じられた『密輸品(攻撃コマンド)』を、正規の『郵便物(HTTP通信)』の封筒の中に入れて、検問をスルーさせる手口」です。
1.仕組み:
外部への直接のSSH接続が禁止されていても、許可されているWebブラウジング(HTTPS)の中にSSHのデータをパッキングして送れば、境界防御は「単なるWeb閲覧」だと思って通してしまいます。
2.脅威:
DNSトンネリングなどが有名で、アドレス解決という「当たり前」の通信の中にデータを潜ませるため、発見が極めて困難です。ポイントは、ネットワークの「入り口(ポート)」を閉めるだけの守りでは、このカプセリングによる「中身の偽装」は防げないからです。
例文
高度標的型攻撃(APT)において、攻撃者はプロトコル・カプセリングを悪用し、DNSのパケット内に細切れにした機密データを詰め込んで外部へ流出させていた。
同義語: プロトコル・トンネリング / カプセル化通信
分類: 検知回避とネットワーク・エクスプロイト