ラテラル・ムーブメント(横展開)
意味・解説
ネットワーク内に侵入した攻撃者が、最初に感染した端末を足がかりに、組織内の他のPCやサーバーへ次々と移動して被害を拡大させる行為。
MITRE ATT&CKの主要な戦術。一度突破した内部ネットワークは「安全」だという思い込みを突き、管理者権限(特権昇格)を求めて「横方向」に感染を広げる。
くわしく
「城の中に忍び込んだ泥棒が、見張りの薄い『隣の部屋』へ次々と移動して、最終的に王様の部屋(機密サーバー)を目指すこと」です。
1.プロセス:
内部のIPアドレスを調査し(内部偵察)、別の端末にウイルスを送り込み、盗んだパスワードを使ってログインを繰り返します。
2.防御:
外部との境界(外壁)だけでなく、内部の通信(東側-西側トラフィック)も常に監視(ゼロトラスト)することが唯一の対策です。ポイントは、初期アクセスを100%防ぐのは不可能ですが、この「横への移動」を途中で見つけて遮断すれば、致命的な被害を防げるからです。
例文
ランサムウェアの被害拡大を抑えるため、ネットワークを細分化(セグメンテーション)し、ラテラル・ムーブメントを検知・遮断する仕組みを導入した。
同義語: 横展開 / 横移動 / 内部移動
分類: サイバー攻撃の戦術(タクティクス)