損益分岐点
意味・解説
売上高と費用が等しくなり、利益も損失も出ない状態の売上高。
売上高から費用(変動費と固定費)を引いた利益がゼロになる時点の売上高を指す。この点を超えると利益が発生し、下回ると損失が発生する。企業の採算性を評価する重要な指標であり、ROI / 投資回収期間などの投資判断とも密接に関連する。
くわしく
企業の経営状態を把握し、目標利益を達成するために必要な売上を算出するための分析手法である。
1.費用の分解:費用を売上に応じて増減する「変動費(原材料費など)」と、売上に関係なく発生する「固定費(家賃や人件費など)」に分けることが計算の前提となる。
2.計算式:損益分岐点売上高 = 固定費 ÷(1 - 変動費率)で求められる。変動費率とは、売上高に対する変動費の割合を指す。
3.経営改善での活用:損益分岐点を下げるには、固定費を削減するか、変動費率を下げる(仕入れ価格の抑制など)といった対策が必要となる。
実務では、新製品の販売計画や赤字部門の撤退判断、価格設定のシミュレーションに多用される。特に固定費の割合が高いITインフラビジネスなどでは、この数値を早期に突破することが黒字化の鍵となる。
例文
新サービスの損益分岐点を試算したところ、月間の契約者数が500名を超えれば黒字化することが判明した。
過去問での出題状況
直近29回分の過去問(全2,900問)を解析した結果、12回登場しています(出題された年度: 11年度)。
出典: 本サイト独自集計(問題文および全選択肢テキストからの用語出現頻度・2026年6月時点)
同義語: BEP, 採算点, 損益分岐点(BEP)
分類: 管理会計